不満が多い介護業界の本音とは?

介護職をしている人たちの本音として、やりがいがある一方で収入の安さや労働環境に対する不満があります。人と人との触れ合いに醍醐味があり、その人と一緒に笑ったり、どこかに外出したりして一緒に過ごすということにやりがいを感じ、介護職を続けていきたいと考えている人は多くいます。しかし、収入面や労働環境の理由が問題で、介護職を続けることが難しくなり退職する人も少なからずいます。

収入面では、勤続年数を重ねていっても昇給が微々たるもの。夜勤手当で何とか家族を養えているという人が意外に多いという現状があります。また、相談員といったキャリアが求められる仕事でも、資格手当や役職手当はつくものの、夜勤手当よりも低く収入が減ってしまうこともあります。また、介護の仕事は肉体労働でもあるため、腰や腕を痛めてしまいやすく、不規則な勤務で生活のリズムも安定しません。職場によっては会議や研修のために休日出勤や勤務外での勤務も強いられることもあります。また、利用者との人間関係に疲れてしまうという側面もあります。人と接する仕事である以上、いくら利用者といっても性格的に合う、合わないはあります。合わない利用者から暴言を言われ続け、時には暴力を振るわれることもあるため、仕事をしたくないという気持ちにさせられるケースも少なからずあります。

しかし、介護の仕事をしている人の多くは、人のお世話をすることや悩みを聞いてそれを解決する仕事を愛していると思っています。世間ではきつい、汚いと言われている仕事ですが、介護を続ける楽しさに魅せられて続けている人が多いのも、この業界の特徴です。